春ってやつがやってくる

小さな部屋の布団の上

卒論祝いの花束と

夕焼け空のグラデーション

眺めてギターを弾いている

 

ぬくもり帯びた春風が

わたあめみたいに絡みつく

気づけばそれはすぐ傍に

春ってやつがやってくる

 

中途半端に伸びた髪を

切ろうか切るまいか考えている

袖がほつれて くたびれたTシャツを

捨てようか捨てまいか考えている

 

心をかき回す 春風に煽られて

わたしの心は

まるで馬鹿みたいにユレル、ユレル、

 

ふわふわと甘いだけの 春風に煽られて

わたしの足元は

まるで馬鹿みたいにユレル、ユレル、

 

あなたに会いたいな ひとりで居たいな

揺れる春の憂鬱に

呆気に取られてユレル、ユレル、

 

0と100を行ったり来たり

どうか見失わないように

春ってやつがやってくる

春ってやつがやってくる