誰も知らないうたを 部屋の真ん中で
ぼそぼそぼそと呟いては またひとつ夜が終わる
誰も知らなきゃ 無いのと同じだな
どれだけ愛していても 誰も知らないまま
世界の隅っこ 部屋の真ん中
誰も知らないうたが流れる
わたしがここで何度うたったところで
間もなく途切れるだろう
そうだ あなたに聴いて欲しい
あわよくば 口ずさんで欲しい
うたを死なせないように
うたが終わらぬように
あのひとのうた あのひとのうた
大好きなうたがあるんだ
知っているかな 知らないかな
イヤフォンを貸すよ
イヤフォンを貸すよ